大塚製薬・ポカリスエットが実現した、インターハイ全競技のインターネット生中継。
『インハイ.TV』成功の裏には、チームとクライアント、そして高校生たちを巻き込む、まじりけのない志があった。

  • 博報堂/営業局
    アカウントディレクター
    2001年入社

    「博報堂の仕事はチームスポーツに似ています。多種多様な人々が各ポジションにいて個性を光らせ、エクセレントなパス交換からシュートを決める。。インターハイを観戦しながらいつも自分やチームの働き方を学んでいます。熱意あるルーキー、お待ちしてます!」

  • 博報堂/営業局
    アカウントスーパーバイザー
    2010年入社

    「つらい仕事もありますが、同じ時間働くのであれば、楽しい方が絶対いい!「自分が楽しむためには何をしよう?!」どんな仕事でも成長チャンスと考えられる人をお待ちしてます!」

  • 博報堂/ビジネスインキュベーション局
    エグゼクティブクリエイティブディレクター
    1990年入社

    「仕事というのは、誰かに頼んでもらわない限り、絶対に出来ないものです。だから『自分は何をやりたいか?』ではなく、『自分は何を頼まれたいか?』と考えて、そのための発信を心がけると、案外すぐに、やりたい仕事が出来るようになります。ぜひ、お試しあれ!」

  • 博報堂/アクティベーション企画局
    MDビジネスプロデューサー
    1991年入社

    「スポーツが好きか嫌いかではなく、視座を高く。この会社でスポーツの仕事をしたい人は、そんな考えの人が向いていると思います。」

  • 博報堂/アクティベーション企画局
    アクティベーション/PRプラナー
    2011年入社

    「博報堂の仕事は、スポーツの応援に似ているなぁと思います。クライアントの熱狂的サポーターとなり、熱い応援(アイデア)を送る。そして時に、応援の力(アイデア)が試合をも変えてしまうことがあります。熱量を持って世の中にエールを送りたい人、お待ちしています!」

  • 博報堂/統合プラニング局
    デザイナー
    2009年入社

    「仕事だって、好きなことしかやりたくない!楽しいことだけしてたいんだ!何が悪いんだ!そんなワガママでダメなやつほど、多分この会社には向いてると思います。」

  • 博報堂DYメディアパートナーズ/スポーツビジネス局
    コンテンツプロデューススーパーバイザー
    2009年入社

    「日々勉強の毎日です。幅広い業務領域の会社なので、飽きることがない仕事だと思います。想いがあれば、やることやってれば、なんでもチャレンジできる環境があります。一緒に面白いこと、チャレンジしていきましょう!!」

  • データスタジアム株式会社/イベント運用サービス部
    部長
    2012年中間入社

    「スポーツは、人の心を動かすコンテンツ。その面白さに、気が付けばスポーツの仕事に携わって20余年。観る・する・支える、スポーツの様々な場面で新たな価値を生み出していきたいな。」

  • インターハイの熱戦がインターネットを通じて見られること、ポカリスエットがインハイ.TVをサポートしていること、大会のオフィシャルドリンクであることを新聞広告や会場で配布されるパンフレットなどを通じて周知した。

  • インハイ.TVはターゲット(高校生)を意識して、初年度からスマートフォン・ファーストで制作。多いときは1日に10以上の競技が行われる日もあるが、なるべくスムーズに観戦できるよう、毎年改善を行っている。

加藤 「ポカリスエット『インハイ.TV』が始まったのは2014年のこと。今回の就活生が高校3年生のときです。もともと競合プレゼンの要件は“今を生きる本物”。ポカリスエットは、ロングセラーブランドであるがゆえに、現代の商品ではないと言われがち。でもそうではない、みんなの側にいるブランドだよ、と伝えることが達成すべきゴールでした」

須田 「要件が実現できるなら、何をやってもよかったけれど、僕たちはやっぱりスポーツ、特に部活動なんじゃないかと言って、高校生のインターハイに寄せてアイデアを考えた」

加藤 「年々、世の中でスポーツに対する気運が高まっていると感じています。今、ポカリスエットでサポートされた高校生たちが将来、大人になった時に『自分を支えてくれるのは、ポカリだよね』と思えるようにしようと。部活動をしているすべての子たちに喜んでもらいたかったから、絶対に1回戦からとってあげようと決めました。決勝に出てくる選手をヒーローにするのではなく、そこにいる選手全員をヒーローにするというのをコンセプトにして、とにかく全競技をインターネットで生中継することにこだわった。作業の大変さから『準決勝から中継する』という話も出てきましたが、そうすると初志貫徹しない」

須田 「そうそう、一部のヒーロー礼賛じゃなくて、参加者全員がヒーローになろう、それを応援するのがポカリスエットだというのが、そもそものコンセプトだったので」

加藤 「そこらへんは最初からぶれていません。本当に部活動を応援するポカリスエットだからこそ“今を生きる本物”になる。でも、いざ始めようとすると、すぐに壁にぶつかりました。すべてとなると、動画の本数は約9000本。いったいこれをどうやって中継して、どうやってまとめていくんだって……、そこで畠山さんと野﨑さんに相談しました」

畠山 「最初の一番の苦労はネット環境でしたね。まず映るのかなって。今でこそ光回線を使えますが、初年度は回線環境と戦いながら中継しました。かつ地方だと3Gの電波がないところも。低速の回線で現場を回さないといけないこともあった」

加藤 「画面がしょっちゅうフリーズするんですよ(笑)。僕は赤坂の事務局で、すべての画面をチェックしていましたが、フリーズするとすぐに『これが止まっている、どうなっている?』って畠山さんに電話して。親御さんからも『今、サッカーのAコートではどうなっていますか?』とか『映像が止まっているからどうにかしてほしい』といった電話が入ることがあって、一つひとつ『すみません、すぐに録画したものをアップします』と謝って。でも『うちの子が見られない』という真剣な問い合わせから、見てもらっているんだという実感を得ましたね」

畠山 「部活をやっている子たちからも、すごく感謝されましたね。今は初年度ほどのトラブルはありませんが、その歴史があったからこそ、今に至っている。最初からうまくいっていたら、とっくに他の企業がやっているんですよ。無理だからどこもやっていなかった」

井崎 「僕は母校の大学のボクシング部の監督もやっているのですが、インハイ.TVを見ることによって優秀な選手を発掘できる。スポーツの発展にも大きく繋がっていると思います。」

須田 「野﨑さんはスタッフの管理も大変でしたよね」

野﨑 そうですね。スタッフは人数で言うと延べ2000人。4、5県の会場で日々200人のスタッフが稼動するので、各地域で研修して、シフトをつくって調整して、シフトに入る子には前日に電話を入れるというのを夏じゅうやり続けました。でも感動したのは、選手も高校生ですが、インハイ.TVを支えているのも高校生や大学生。スタッフの中でも、その競技が好きな子は、自発的にカメラを動かしたり、Twitterで頻繁に速報を上げたりしてくれる。マニュアルは渡して説明してあるけれど、プラスアルファで、いろいろやってくれる子が出てきたんです。それから会場ではスタッフの子が選手にポカリスエットを配り、その模様も中継しましたが、そのときに使うサンプリング用の紙コップに、スタッフの子が『頑張れ!』というメッセージやポカリスエットのマークを書いて、選手に渡している。キャンペーンでも何でもなく、ただ出場する選手に対して、紙コップを通じてエールを送っているんです」

川辺 「そうそう、ユーザー自ら広告を作っているのと近くて、ユーザーに任せるという状態が、自然発生していたのが面白かったですね」

加藤 「計算していたら絶対にできない。みんなが必死にやっているうちに、こうなった。決して狙い通りではない何かがこのプロジェクトには、最初から続いていて、その熱にみんなが巻き込まれていった感じです」

須田 「やはり、一番は、そういう熱意が流れる装置を奇跡的に作れたということだと思うんです。今の時代、それぐらいじゃないと当たるものは作れない。つまり最初から全部、計算づくで、狙い通りに当たりました、ということはなく、ぶれない原点はあるけれど、あとは現場で必死に対応していったら、みんなが共感してくれた。損得なしの熱量にみんなが巻き込まれていく装置になれた。その中心に、ポカリスエットがあったということなんでしょうね」

川辺 「実際にあとから調査をしたら、高校生の中ですごくポカリスエットへのロイヤリティが上がっていました。『部活動のときに飲むならポカリ』というのが、かなり高い数値で出てきた。こうした活動は、一般的なキャンペーンのように何かをしたら、すぐにお店で買ってくれるというものではないので、すぐには結果が出ません。そこをクライアントがじっと我慢して待っていてくれたというのは、本当にありがたいこと。キャンペーンを作るのでなく、クライアントのブランドを作ろうとすると、どちらかというと深くのめりこむので、そうなるとやっぱりパートナーシップを作りやすくなるのだと思います」

井崎 「確かに、クライアントは同じ船に乗っている仲間のように、インターハイの熱気と同じく、僕らが一番頑張れるように環境を整えてくださっている。そういう意味でも、よいクライアントを担当させてもらっているなと感じます」

加藤 「今、クライアントと話しているのは、みんなの熱量で動いているプロジェクトなので、一緒にやってくれるパートナー、つまりいろいろな企業や個人、団体などが集まってくれるものにしたいよね、ということ」

川辺 「ポカリスエット1ブランドでやっているからこその価値がありながら一方で、このインフラには、いろいろな企業が協賛することができる。本当はいっぱい協賛がついて、予算が潤沢になったほうがリッチなこともできるのでしょうが、やっぱりこの熱量は青いマークに支えられていたからなんでしょうね」

加藤 「ポカリスエットというブランドがもともと持っている力が強くて大事なものだからこそ、この不思議なプラットフォームが保たれている。実は、熱量を一番持っていたのはポカリスエットだったということですね」

須田 「キャンペーンのようでキャンペーンじゃない。でもこれからの広告ってそういう形になっていくんじゃないかな。このプロジェクトは、その最もわかりやすい先進的な事例ですね。もしこれから、このチームに新たに入ってくれる人がいるなら、インターハイ経験者は面白いかもしれません。このメンバーは誰もインターハイに出ていないので、(笑)実際に出場したからこそ分かる新しい発見やアイデアがあるかもしれませんから」