• 博報堂DYメディアパートナーズ テレビタイムビジネス局
    シニアメディアアカウントディレクター
    1998年入社

  • 博報堂DYメディアパートナーズ テレビタイムビジネス局
    メディアプロデューススーパーバイザー
    2010年入社

清宮幸太郎ら若き侍ジャパンが活躍し、日本を熱狂の渦に巻き込んだ『WBSC U-18 BASEBALL WORLDCUP』。
仕掛けたのは、情熱的で勉強家の川村と、ポジティブで責任感の強い北原。メディアプロデュース職のふたりが、そのダイナミックな魅力を語る。

『WBSC U-18 BASEBALL WORLDCUP』で一緒にタッグを組む前から、お互いのことは知っていたという二人。

川村 「僕らの仕事は、スポンサーとテレビ局をつなぐのが仕事。主に僕はテレビ局のケアを、北原は博報堂の各営業と連携して、スポンサーへのメディアコンテンツセールスを担当しています。僕は今、テレビ朝日系列の担当ですが、以前は別の系列局の担当をしていました。北原も僕と同じ系列の担当をしていた過去があり、時期は違いますが、同じテレビ局の担当をしていた共通点があります。」

北原 「僕が担当していた頃、よく川村さんの名前を耳にしていました。それも、『太一がさ』ってテレビ局の人たちが下の名前で呼んでいたので。どんな人なのかなと、すごく興味がありました」

関係性がより深まったのは、2017年の4月、北原が、業推というポジションで川村の担当するテレビ朝日のコンテンツを主にセールスするようになってからだ。業推とは業務推進部の略称で、各局のコンテンツを最大限活用できるスポンサーを考えて、売っていく仕事をしている。

川村 「すぐに『WBSC U-18 BASEBALL WORLDCUP』をテレ朝系のBSや地上波で放映するプロジェクトがスタートして、北原との関係の濃度も濃くなっていきました」

北原 「僕たちの仕事は、関わる人間がすごく多い。テレビ局やスポンサーはもちろん、イベントを主催するコンテンツホルダーといわれる人たちなど。ですから物事が複雑になりがちなんです。打ち合わせも人数が多いため、どうしても論点がずれたりすることがあるのですが、川村さんがいる打ち合わせにはそれがないんです。趣旨がぶれなくて正確!」

川村 「いや、せっかちな性格なので、長くて結果の出ない打ち合わせだけは避けたいと思っているだけです(笑)」

北原 「それにプロジェクトの内容についても川村さんは、すごく勉強されていて。テレビ局のスポーツ番組担当のプロデューサーとも対等に話せるほどです。そうした川村部長の仕事のスタイルは僕の仕事のお手本にもなっています」

スポーツコンテンツを放映するためには、クリアしなければならない課題がたくさんある。

北原 「試合を中継するということはそもそもコストがかかりますし、放映権というものにも原価があります。そういった様々なことを考えながら予算が組まれるのですが、それを達成できなければ、最悪大会が成立しない可能性もある。そのためにもスポンサーの協力が必要不可欠。そこで例えばヘルメットのロゴやスタジアムの看板、ユニフォームの袖のロゴなどをパッケージにしてスポンサーになってくれそうな企業を探してセールスをしたり、インターネット上での放送に広告を流してくれる企業を探したりもします」

川村 「要は膨大な予算が、僕らの肩にのるわけです。僕たちの言い方では“背負う”っていいますが」

北原 「ぼく自身、他のプロジェクトも抱えながら、『WBSC U-18 BASEBALL WORLDCUP』をセールスするようにとチーム員に指示を出します。チーム員たちも自身の案件を複数持ちながらも、このプロジェクトをやらなければいけません」

川村 「だからこそ、プロジェクト内での雰囲気が大事。今回でいうと、海外で開催されるため、時差で早朝の放映がある、などネガティブなことも多かったんです。ただ、そういうマイナス面を挙げてもキリがない。スタッフみんなで盛り上げていって、いいコンテンツにする。その空気感づくりこそが重要なんです」

川村 「仕事では、どうしたら、このコンテンツが広がっていくのか、付加価値を生んでいくのかを、常に考えていますね。権利内容にもよりますが、地上波やBSで放映し、タイミングをずらしてwebで配信してと。もちろん上手く広がらないこともあります。だからこそ、そのイベントがスポーツ紙の一面を飾ったときなんかは、大きな喜びです。自分たちの仕事の成果が、世間に形となって現れる。それが、この仕事の醍醐味ともいえるのではないでしょうか」

北原 「多くのコンテンツは、それが地上波やBSなどで放映されると、世の中の人たちはそれを無償で享受できます。これは、テレビ局とコンテンツホルダーの間に、広告会社がいて、広告ビジネスというビジネスモデルが存在するからこそ成り立っている仕組みです。今回のプロジェクトでは、日本の国民的スポーツである野球、その未来を担う若者たちの大会に自分が関われたわけです。縁の下かもしれませんが、このコンテンツを自分が支えている、というのは誇りというか、すごくやりがいを感じました」

大会では、清宮選手が主将をつとめた日本チームは3位になり、日本でもかなり話題に。そして見事、予算も達成できたという。

川村 「最初から予算を達成できることが確実なプロジェクトなんてありません。だからこそ、リスクを回避するための準備が必要なのですが、それよりも自分の気持ちとして、どれだけ腹をくくれるか、熱い「熱量」をもっておくことが重要です。部下にはよく、“扱っているのは、自分のお金だと思って仕事をしろ”と言っています」

北原 「予算や売らなければならない番組枠について考えすぎてしまうと、プレッシャーが大きくなり、仕事がつまらなくなってしまうなと感じています。だからこそ、いつもひとつ上の高い志を持つことを心がけています。番組が売れないとテレビ局も予算がなくなり、安易な番組しか作れなくなり、結果、視聴率が落ちて、という悪循環に陥ってしまう。そうならないように、世の中に面白いものを発信するために、自分はその一端を担っているんだ、という自負を持って仕事をしています」

川村 「いいコンテンツを売りに行って、スポンサーにそれを購入してもらうのが僕らのミッションです。そこで大切なのは、いかにスポンサーといいコミュニケーションが取れるか。“こんな将来性がある注目の選手がいるんです!”と話すと、相手も面白がってくれますし、そういうコミュニケーションが、その後の関係にもつながっていく。そんな同志のようなスポンサーを、これからも北原と増やしていきたいですね。2年後には同じ大会が開催されるので、今回関わってくれた人たちには“また一緒に”という会話を積極的にしています」

北原 「テレビを“媒体“という側面でみれば、今後マルチデバイス化が進むにつれて相対的に影響力が低下していくのは間違いないかもしれません。ただ、そこから、これからはテレビではなく、ネットだ、という二元論的な考え方に単純化してしまうのはあまりにもったいないと思います。テレビは、『魅力的なコンテンツが最も集積する場所』だと考えています。テレビ局は、スポーツ、音楽関連のあらゆる権利を有し、ドラマやバラエティ番組を自ら作り出すこともできます。才能あるタレントや芸人も集まるし、映画やイベントを手掛けることもできます。博報堂DYメディアパートナーズでは、それらコンテンツの価値をどうやったらもっと高められるか、を自由に組み合わせ、考えることが求められます。こんなにも自由に“おもしろくなき世をおもしろく“を仕掛けられる仕事は他にないと思います」

  • 01 日本を熱狂の渦に巻き込んだ『WBSC U-18 BASEBALL WORLDCUP』 日本は3位の成績を収めた。

  • 02 大会の成功のためにスポンサーの協力も必要不可欠。

  • 03 実際に大会の会場となるカナダに足を運び、大会の運営を見守る北原。