• 博報堂 APAC共同チーフクリエイティブオフィサー グローバルMD推進局 / 博報堂ケトル 代表取締役共同CEO
    1992年入社

  • 博報堂 APAC共同チーフクリエイティブオフィサー

去年、アジア全域の博報堂の海外拠点を統括する共同チーフクリエイティブオフィサー(APACCo-CCO)に就任した木村健太郎とヤン・ヨウ。
博報堂のグローバル戦略において、2人がタッグを組んだ強みとは?

2017年、アジア全域にある博報堂の海外拠点を統括するAPACCo-CCO(アジア全域の共同チーフクリエイティブオフィサー)に就任した木村健太郎と、ヤン・ヨウ。木村は、12年前に博報堂ケトルを立ち上げ代表取締役共同CEOに就任。ヤン・ヨウは数々のグローバルエージェンシーで要職を歴任してきたトップクリエイターだ。

木村 「APACCo-CCOというのは、デュアルリーダーシップがコンセプト。日本企業が海外に進出するにしても、海外の企業が日本を含め世界に展開するにしても、日本本社とローカルマーケットの2軸に拠点があって繋がっていたほうが、ひとりのリーダーが日本と海外を行き来するよりも、ビジネスがしやすいという考え方があって。そこで、シンガポール人のヤンがCo-CCOを務めることで、アジアの幅広い地域をカバーできると思ったんです。僕は博報堂のことをよく分かっているし、日本の市場や企業に精通している。ヤンは、欧米やアジア、他のグローバルネットワークのエージェンシーの経験があって、日本以外のマーケットのことをよく分かっている。二人の持ち味を合わせれば、新しいケミストリーが生まれて、きっと新しい価値が生まれるんじゃないかと」

ヤン 「デュアルリーダーシップ自体が、ものすごくいいアイデアだと思いました。まだ入社して日は浅いですが、すごく博報堂らしいと感じています」

木村 「ヤンとは、海外で開催されている広告祭の審査やセミナーなどで、度々顔を会わせていたのですが、いつの間にか個人的に仲良くなり、お互いに刺激を与えあえる友人関係になっていました。ヤンは性格も明るくてオープンだし、博報堂の文化に合うと思って、今回の話に誘ったんです」

ヤン 「いろいろな広告祭の審査の過程で、ケンタロウの作品への評価を通して、彼はどんなものが好きなのか?何を評価するか?を知って、それが信頼に結びついた。デュアルリーダーシップで大切なのは、信頼。二人がお互いに信頼できなければ、二人の判断として、ひとつの大きな判断を下すことはできません。もちろん、二人のやり方や考え方、すべてが一緒である必要はありません。目的とゴールが見えていれば、ゴールに向かう方法論が違っていても気にならないし、むしろ、お互いの違いを活かせる。そこが一緒にやっていく強みだし、お互いに信頼しているから違うやり方も認められるんだと思います」

木村 「ヤンとはすでに10カ国以上に行ったけど、彼のような違う国の違う文化を持った人をパートナーにすると、チームの作り方、プレゼンの仕方、モチベートの仕方、組織の考え方、企画の発想の仕方など、すべてが勉強になる。この業界に入って長いけれど、未だに自分が成長していると実感しています」

ヤン 「博報堂がグローバルで戦っていく上での強みは、“オーセンティック”だと思います。120年以上続いてきて、王道、本物感がある。世の中のために何がベストなのか、真摯に取り組んでいる企業文化が強みになると考えています」

木村 「確かに、ヤンは“博報堂を選んだ理由は、本気でクライアントのことを考えている。偽物がいない”と、よく言っていますね」

ヤン 「ただ、博報堂の強みは、弱みにもなる。グローバル競争では、いい奴がいつも勝つとは限らない。だから、博報堂のことを知りすぎていない自分がCo-CCOになったことで、博報堂が本来持っている強みを、インターナショナルでも通用するものに変えていきたいと思っています」

ヤン 「博報堂の今までのオフィスの作り方は、クライアントが先に海外進出して、そこについていく形で海外の拠点を作ってきた印象があります。でもこれからは、それに加えて、もっとクリエイティブカンパニーに生まれ変わっていかなければいけないと考えています。なぜ海外に博報堂がないといけないのか?ローカルのマーケットでどういう存在になりたいのか?何を現地の生活者にもたらすのか?そういった目的意識を持ったクリエイティブカンパニーです。そこを束ねていくのが博報堂のDNAじゃないかと。だから僕は、クリエイティブカンパニー博報堂のやり方というのをグローバルで作っていきたい。日本の博報堂ではなく、博報堂(日本)という存在にしたいと思っています」

木村 「僕はこれまで、広告の力で人の心を動かしたりヒット商品を生み出すということを主に日本中心にやってきました。しかし、今はあらゆる情報やコンテンツが軽やかに国境を越えていく時代。国をまたいで数千万人、数億人に影響を与えるコミュニケーションやソリューションを作っていきたいですね」

そんな二人が、これから博報堂を目指す仲間に伝えたいこととは何だろうか。

ヤン 「自分が情熱を持てる仕事を選ぶべき。僕はアート、デザイン、建築、そして、いろいろな国の文化やコミュニケーションに興味があります。広告業界は、そのすべてに携われるので僕にとってはパーフェクトな業界です」

木村 「博報堂は、生活者発想を30年以上ずっと言い続けている会社。人の気持ちにポジティブな影響を与えたり、それによってポジティブな行動を生み出し、社会をよくしたり、経済を活性化したい(=人のプロフェッショナルになりたい)なら、博報堂はそれが一番叶えられる場所だと思います」

  • 01 二人は"TheCreativeKaijus(クリエイティブ怪獣)"の異名も持つ。既存の壁を打ち破り、変革をもたらすことをミッションとしている。

  • 02 世界各国のグループ会社各社が、地域に根差しながら個性をもって輝いている。グローバルな交流、協業が醍醐味。